
白隠禅師(1685–1768)は、現在の臨済宗の教義や修行方法に大きな影響を与え、 その偉大さから〈臨済宗中興の祖〉と称されています。 また、禅師は多くの禅画を描き、その数は何と一万点にのぼるとも言われています。 禅画は、禅の教えをより親しみやすく伝えるために、絵や文字によって表されたものであり、 人々の心に深く届く表現として用いられました。 さらに、白隠禅師が強調した「衆生本来仏なり」(人は修行によって仏になるのではなく、 生まれながらにして仏の本性=仏性を備えている)という言葉は、多くの人々の心に響き、 救いの言葉となったことでしょう。 一方、禅・普化宗を掲げた虚無僧は、尺八を吹いて修行を行っていました。虚無僧が 残した本曲と呼ばれる独奏曲には、彼らの唱えた〈吹禅〉の精神が表現されています。 本公演では、本曲と白隠禅師の禅画を同時に味わっていただき、両者に共通して流れる 禅の心を感じていただければ幸いです。 また終曲には、世界的に活躍する作曲家・指揮者である杉山洋一氏に委嘱した、 白隠禅師をテーマとする新作を演奏いたします。
タイトル 第8回 小濱明人 尺八リサイタル 「白隠~仏性の在所~」 開催日 2026年11月28日(土)開場13:30 開演14:00 会 場 東京都 杉並区 sonorium (東京都杉並区和泉3-53-16)永福町徒歩7分 料 金 前売4,500円/当日5,000円 問合先 小濱明人リサイタル事務局=オバマ(akihitoobama+info@gmail.com) 出演者 小濱明人(尺八)/映像:藤山誠/委嘱作曲家:杉山洋一 曲 目 第一部:浮雲(横山勝也伝) 鶴の巣籠(横山勝也伝) 虚鈴(明暗真法流) 心月(横山勝也伝) 第二部:虚空(明暗真法流) 息観(横山勝也伝) 委嘱新作「題未定」(杉山洋一作曲) 委嘱作曲家:杉山洋一©Ayumi Kakamu 1969 年東京生まれ。桐朋学園大学作曲科卒業。指揮をエミリオ・ポマリコ、 岡部守弘に、作曲を三善晃、フランコ・ドナトーニ、サンドロ・ゴルリに師事。 指揮者として NHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、ヴェローナ外劇 場管弦楽団など、日欧で活躍。作曲家としてミラノ・ムジカ、ヴェネツィア・ ビエンナーレといった芸術祭をはじめ、国内外のアーティストから多くの委嘱を 受けている。 後進の指導や日本・イタリア両国間の文化交流にも力を注いでおり、2024年 「イタリア同時代芸術を広める会」を発足、イタリア文化会館の協力を得て サルヴァトーレ・シャリーノ氏を招聘、日本で初めての若手音楽家に向けた ワークショップを実現に導いた。 第68回芸術選奨文部科学大臣新人賞、第74回同大臣賞受賞。2010年サンマリノ 共和国聖アガタ騎士勲章受勲。作曲家として第13回佐治敬三賞、第2回一柳慧 コンテンポラリー賞を受賞。指揮者として第22回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。 1995年よりミラノ在住。現在、ミラノ市立クラウディオ・アバド音楽院で教鞭を執る。
主 催 小濱明人 後 援 邦楽ジャーナル/虚無僧研究会/(公財)日本伝統文化振興財団